4. Vector | |
Vectorは可変長の配列です。配列は一度newするとその大きさを変更することはできない。もしサイズを大きくしたい場合は新しいサイズでnewしなおし、System クラスのarraycopyメソッドを用いてコピーする必要があった。Vectorクラスでは、サイズを気にせず必要な時にサイズを変更できる配列が提供される。 | |
ただし、Vectorで管理できるのはクラスのインスタンスと配列のみで、プリミティブ型は格納できない。例えばint型の数字を格納したい場合は後述するIntegerクラスのインスタンスにして格納する必要がある。 | |
import java.util.Vector |
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メンバー | |
protected int |
capacityIncrement
VectorのサイズがVectorの容量を超えるときに自動的に増やされる量 |
protected int |
elementCount
Vector オブジェクト内の有効な要素数 |
protected Object |
elementData
Vectorの要素が格納される配列バッファ |
コンストラクタ | |
Vector()
空のVectorを作成し、その内部データ配列のサイズが10で、その標準的な増分がゼロであるようにする |
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Vector(int initialCapacity)
指定された初期容量、および増加量がゼロである、空のVectorを作成する |
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Vector(int initialCapacity,int capacityIncrement)
指定された容量と増加量で空のVectorを作成する |
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メソッド | |
void | addElement(Object obj) 指定の要素をVectorの最後に追加し、サイズを1増やす |
int | capacity() Vectorの新しい容量を返す |
Object | clone() Vectorをコピーします。中身のObjectが複製されるのではなく参照がコピーされるだけ |
boolean | contains(Object elem) 指定されたオブジェクトがVectorの要素であるかどうかを判定する。判定はそのObjectクラスのequalsメソッドが利用され、含まれていればtrueが返される。 |
boolean | containsAll(Collection c) Vectorが指定の Collection 内のすべての要素を保持する場合に true を返す |
void | copyInto(Object[] anArray) Vectorの要素を、指定された配列にコピーする |
Object | elementAt(int index) 指定されたインデックスの要素を返す |
Enumeration | elements() Vectorの要素のリストを返す |
boolean | equals(Object o) 指定された Object がVectorと等しいかどうかを比較する。2つのVectorが同じ順序で同じ参照を持っていればtrueが返される。 |
Object | firstElement() Vectorの最初の要素(インデックス0の項目)を返す |
int | indexOf(Object elem) equalsメソッドを使って等しいかどうかを判定しながら、指定された引数と同じ内容の要素を先頭から検索します。見つからない場合は-1が返される。 |
int | indexOf(Object elem,int index) equalsメソッドを使って等しいかどうかを判定しながら、指定された引数と同じ内容の要素を指定されたindexから検索する。見つからない場合は-1が返される。 |
void | insertElementAt(Object obj, int index) Vectorの指定されたindexに、指定されたオブジェクトを要素として挿入する |
boolean | isEmpty() Vectorが要素を持たなければtrueを返す |
Object | lastElement() Vectorの最後の要素を返す |
int | lastIndexOf(Object elem) Vectorを末尾から検索して、指定されたオブジェクトと同じ内容の要素のインデックスを返し、見つからない場合は-1が返される。 |
int | lastIndexOf(Object elem, int index) 指定されたインデックスから後向きに指定のオブジェクトを検索し、検出されたインデックスを返す。見つからない場合は-1が返される。 |
void | removeAllElements() Vectorからすべての要素を削除し、サイズを0に設定する |
boolean | removeElement(Object obj) 最初に検出された(最小インデックスの)引数の要素をVectorから削除する |
void | removeElementAt(int index) 指定されたインデックスの要素を削除する |
void | setElementAt(Object obj, int index) Vectorの指定されたindexの要素に、指定されたオブジェクトを設定する |
void | setSize(int newSize) Vectorのサイズを設定する |
int | size() Vectorの要素数を返す |
List | subList(int fromIndex, int toIndex) この List の、fromIndex(これを含む)とtoIndex(これを含まない)の間の部分のビューを返す |
String | toString() 各要素のString 表現を保持している、Vectorの文字列表現を返す |
void | trimToSize() Vectorの容量を、現在の容量にまで減らす |
sample) Systemクラスのarraycopyメソッドと、標準出力、標準エラー出力の例 | |
class Test { public static void main(Stirng args[ ]) { int i ; char c ; Character ch; Vector vect = new Vector( ); //文字をVectorに追加していく //配列の中身を表示 //’Q’という文字は何番目に入っている? //10番目は何? //配列の中身を表示するメソッド //配列の中身表示 //改行 |
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C:\Java\>java Test vector ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ Qは16番目に入っています。 10番目にはKが入っています C:\Java\> |
Category: Develop
14-3.System
3. System | |
Systemクラスは文字通りシステムに関するメソッドとメンバーを併せたクラスである。 例えば、コンソール(DOS窓)に文字を表示させたりするためのPrintStreamインスタンスや、アプリケーション終了に関するメソッド、このプログラムが実行されてからどのくらい時間が経過したか、ガーベージコレクターに関するメソッドなどがある。 | |
import java.lang.System |
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メンバ | |
static PringStream |
err 「標準」エラー出力ストリーム |
static InputStream |
in 「標準」入力ストリーム |
static PrintStream |
out 「標準」出力ストリーム |
メソッド | |
static void |
arraycopy(Object src,int srcPos,Object dest,int destPos,int length)
指定位置で開始する指定ソース配列から、転送先配列の指定位置に配列をコピーする |
static long |
currentTimeMillis()
現在時刻と協定世界時のUTC1970年1月1日午前0時との差をミリ秒で返す |
static void |
exit(int status)
現在実行しているJava仮想マシンを終了する |
static void |
gc()
ガーベージコレクタを実行する |
static String |
getProperty()
指定されたキーによって示されるシステムプロパティを取得する |
static String |
getProperty(String key,String def)
指定されたキーによって示されるシステムプロパティを取得する |
static void |
runFinalization()
ファイナライズを保留しているオブジェクトのファイナライズメソッドを実行する |
static void |
setErr(PrintStream err)
「標準」エラー出力ストリームを割り当てる |
static void |
setIn(InputStream in)
「標準」入力ストリームを割り当てする |
static void |
setOut(PrintStream out)
「標準」入力ストリームを割り当てする |
sample) Systemクラスのarraycopyメソッドと、標準出力、標準エラー出力の例 | |
import java.io.*;
class Test { //配列の表示 //配列のコピー //配列の表示 //2つの配列を表示するメソッド //表示する部分 //改行 |
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C:\Java\>java Test 0:10.5 0.0 1:2.4 0.0 2:32.4 0.0 3:-4.1 0.0 4:5.0 0.0 0:10.5 10.5 C:\Java\> |
14-11.Number
11.Number | |
Numberクラスは数値を表すクラス(Byte,Short,Integer,Long,Integer,BigDecimal,BigInteger)の親クラスである。その名の通り数値を具象化するクラスで、他の数値の型に変換したり、文字列に変換したりする機能が備わっている。 |
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import java.lang.Number |
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コンストラクタ | |
Number() 抽象クラスなので、実際にインスタンスは作れない。 |
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メソッド | |
byte | byteValue() byte型に変換します。場合によって丸め込まれたり切り捨てられたりすることもある。 |
short | shortValue() short型に変換する。場合によって丸め込まれたり切り捨てられたりすることもある。 |
int | intValue() int型に変換する。場合によって丸め込まれたり切り捨てられたりすることもある。 |
long | longValue() long型に変換する。場合によって丸め込まれたり切り捨てられたりすることもある。 |
float | floatValue() float型に変換する。場合によって丸め込まれることもある。 |
double | doubleValue() double型に変換する。場合によって丸め込まれることもある。 |