18.BigInteger
　BigIntegerクラスはNumberクラスのサブクラスで、long型の数値を扱う際に便利な機能を備える。　

import java.math.BigInteger
メンバー変数

static
BigInteger

 ZERO
　　　　BigInteger型の0を表す。

static
BigInteger

ONE
　　　　BigInteger型の1を表す。
コンストラクタ
BigInteger(byte[] val)
　　　　　　2の補数2進表現を含むバイト配列をBigIntegerに変換する。valの配列の大きさが0の場合はNumberFormatExceptionが投げられる。
BigInteger(String val)
　　　　　　"-4096"のように符号と10進数の文字列表現をBigIntegerに変換する。valの値が不正の場合はNumberFormatExceptionが投げられる。
BigInteger(String val,int radix)
　　　　　　符号とradix進数の文字列表現をBigIntegerに変換する。radixが10の場合は一つ上のコンストラクタと同じになる。valの値が不正の場合、radixが2〜36以外の場合はNumberFormatExceptionが投げられる。
BigInteger(int numBits,Random rnd)
　　　　　　0〜(2numBits-1) の範囲にある一様分布の乱数を返す。numBitsが負数の場合はIllegaｌArgumentExceptionが投げられる。
 
メソッド
static
BigInteger		 valueOf(long val)
　　　　　　valをBigInteterに変換する。
BigInteger add(BigInteger val)
　　　　　　自分とvalの値を加えたBigIntegerを返す。
BigInteger subtract(BigInteger val)
　　　　　　自分からvalを引いたBigIntegerを返す。
BigInteger negative()
　　　　　　-thisを返す。
BigInteger multiply(BigInteger val)
　　　　　　this * valを返す。
BigInteger divide(BigInteger val)
　　　　　　this/valを返す。valが0の場合はArithmeticExceptionが投げられる。
BigInteger remainder(BigInteger val)
　　　　　　this % val(0もしくは正数)を返す。valが0の場合はArithmenticExceptionが投げられる。
BigInteger divideAndRemainder(BigInteger val)
　　　　　　this/valとthis % val(0もしくは正数)とからなる要素2のBigInteger配列を返す。valが0の場合はArithmeticExceptionが投げられる。
BigInteger mod(BigInteger val)
　　　　　　this mod val(負数になる可能性がある)を返す。
BigInteger abs()
　　　　　　絶対値を返す。
BigInteger pow(int exponent)
　　　　　　thisexponentを返します。
　　　　　　exponentが負数の場合はArithmeticExceptionが投げらる。
BigInteger modPow(BigInteger exponent, BigInteger m)
　　　　　　thisexponent mod m(負数になる可能性がある）を返す。valが０の場合はArithmeticExceptionが投げらる。
BigInteger gcd(BigInteger val)
　　　　　　thisの絶対値とvalの絶対値の最大公約数を求める。
double doubleValue()
　　　　　　double型に変換します。絶対値が大きくてdouble型に変換できない場合は、正の無限大Double.POSITIVE_INFINITYもしくは、負の無限大Double.NEGATIVE_INFINITYが返される。
int floatValue()
　　　　　　float型に変換する。絶対値が大きくてfloat型に変換できない場合は、正の無限大Float.POSITIVE_INFINITYもしくは、負の無限大Float.NEGATIVE_INFINITYが返される。
int intValue()
　　　　　　int型に変換する。絶対値が大きくてint型に変換できない場合は、下位32bitのみが保持される。
long longValue()
　　　　　　long型に変換する。絶対値が大きくてlong型に変換できない場合は、下位64bitのみが保持される。
byte[] toByteArray()
　　　　　　このBigIntegerの2の補数表現を含むバイト配列を返します。バイト配列は「ビッグエンディアン」の並びになる。
String toString()
　　　　　　このBigIntegerを10進数で文字列表現に変換する。
String toString(int radix)
　　　　　　このBigIntegerをradix進数で文字列表現に変換する。
boolean equals(Object o)
　　　　　　oがBigIntegerクラスで、thisと同じ値である場合にtrueが返される。
int compareTo(BigInteger val)
　　　　　　valと比較をし、this<valの場合は-1、this=valの場合は0、this>valの場合は+1が返される。
BigInteger max(BigInteger val)
　　　　　　thisとvalの大きい方が返される。
BigInteger min(BigInteger val)
　　　　　　thisとvalの小さい方が返される。
BigInteger and(BigInteger val)
　　　　　　自分とvalの論理積をとる。(this & val)
BigInteger or(BigInteger val)
　　　　　　自分とvalの論理和をとる。(this | val)
BigInteger xor(BigInteger val)
　　　　　　自分とvalの排他的論理和をとる。(this ^ val)
BigInteger not()
　　　　　　自分のnotを返します。(~this)
自分が正数の場合に負数になる。
BigInteger andNot(BigInteger val)
　　　　　　自分とvalのNot値とのandをとる。(this & ~val)
BigInteger clearBit(int n)
　　　　　　指定したビットを０にします。すなわち ((this & ~(1<<n))を計算する。
　　　　　　nが負数の場合はArithmeticExceptionが投げられる。
BigInteger testBit(int n)
　　　　　　指定したビットが１ならtrueを返す。すなわち ((this & (1<<n)) != 0)を計算する。
　　　　　　nが負数の場合はArithmeticExceptionが投げられる。
BigInteger setBit(int n)
　　　　　　指定したビットを１にする。すなわち ((this | ~(1<<n))を計算する。
　　　　　　nが負数の場合はArithmeticExceptionが投げられる。
BigInteger flipBit(int n)
　　　　　　指定したビットを反転にします。すなわち ((this ^ (1<<n)) を計算します。
　　　　　　nが負数の場合はArithmeticExceptionが投げられます。
BigInteger shiftLeft(int n)
　　　　　　値が (this << n) の BigInteger を返す。シフト移動量 n が負の場合は、このメソッドは右シフトを実行する。
BigInteger shiftRight(int n)
　　　　　　値が (this >> n) の BigInteger を返す。シフト移動量 n が負の場合は、このメソッドは左シフトを実行する。
int bitLength()
　　　　　　２の補数で表現した場合に何バイトになるかを計算する。（ただし、符号ビットは除く）
　　　　　　すなわち((ceil(log2(this < 0 ? -this : this+1))) と同じである。